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骨密度アップも!「ビタミンK」の知られざる効果とは

骨密度アップも!「ビタミンK」の知られざる効果とは

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健康コラム
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公開日
2019/06/04
最終更新日
2021/07/26

ビタミンKイメージイラスト

カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、タンパク質などと共にビタミンは健康に欠かせない栄養素です。
ビタミンの中でもCやBに比べ耳にする機会の少ない「ビタミンK」ですが、そんなビタミンKにも重要な役割があるのです。
ここでは、意外と知られていないビタミンKについて見ていきましょう。

人体を守るビタミンK

人間の体には、ケガをした部分をふさぎ、出血を止める働きがあります。
この出血を止める作用こそ血液凝固作用です。ビタミンKは血液凝固のために必要なタンパク質の働きを促進します。

一方で、体内で血液が凝固するのを防ぐ物質にも関わりがあります。出血した血液はすぐに止まってくれなければ困りますが、体の中で固まってしまうのも困りものです。
ビタミンKは、こうした血液の相反した性質を支えています。

また、ビタミンKはカルシウムの骨への沈着を促す働きもあり、骨の形成に欠かせません。骨からカルシウムが溶け出していくのを抑える働きもあると考えられています。

ビタミンKが不足すれば血が固まりにくくなる、鼻血が出やすくなる、血尿といった症状が引き起こされます。また、慢性的にビタミンKが不足すると骨折や骨粗しょう症を引き起こす可能性があります。
特に体内でビタミンKを生成する機能が十分にない新生児は、深刻なビタミンK欠乏から頭蓋内、消化管出血を起こす場合があるので注意が必要です。

ビタミンKの多い食品は?

納豆

ビタミンKは腸内細菌によっても作られていますが、食物から摂取することも可能です。
野菜や果物だけでなく、肉や卵などの動物性食品も含めた幅広い食品に含まれています。
その中でも、納豆、パセリ、アシタバ、コマツナ、ホウレンソウ、芽キャベツ、オカヒジキ、ツルムラサキ、海苔、抹茶などの食品に豊富です。

ビタミンKは油に溶けやすい性質があるため、油を使った加熱調理がオススメ。
納豆入りオムレツ、野菜炒め、チャーハンといったメニューでこれらの食材を上手く取り入れましょう。

ビタミンKは幅広い食材に含まれているため、他の栄養素に比べ不足することは少ないです。
しかし、抗生物質を長期間投薬している人、肝機能が低下している人は不足しやすい傾向にあり、診断で骨密度が低かった人は積極的にビタミンKを摂るのが良いかもしれませんね。
服用しているお薬によっては、ビタミンKを多く含む食品の摂取を制限されることがあるため注意が必要な場合もあります。

意識的に摂ることの少ない「ビタミンK」ですが、実は健康のために欠かせない栄養素の1つ。カルシウムと一緒に、バランスよい食事で摂取していきたいですね。

 

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