目次
「カルシウムが足りないんじゃない?」
イライラや怒りを抱えている人に対して、上記のような言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。
事実であれば、物事が思ったように進まずにイライラしたとき「カルシウムを取れば落ち着く」ということになりますよね。
では、本当にカルシウム不足とイライラには関係があるのでしょうか?今回は、カルシウムとイライラに関連性はあるのか詳しくみていきましょう。
カルシウムの働き
カルシウムは、体内では骨や歯に主に存在しているミネラルです。
しかし、実は筋肉の収縮や血液の凝固、神経の伝達などの働きをサポートしているため、身体には欠かせない成分の1つとされています。
また、イライラの原因は、ストレスやホルモンバランスの崩れなどです。心身共に負荷が掛かることで、めまいや筋肉の緊張などを引き起こします。
こうして、イライラの原因に焦点をあててみると、筋肉の緊張など一部の症状はカルシウム不足となった場合に似ていますよね。
実際に、カルシウムが足りなくなった場合には、骨粗しょう症や高血圧につながることもある点に注意が必要です。
イライラ原因を知ろう
前項でも少し触れましたがイライラの原因は、心身のストレスが主になります。
例えば、ホルモンバランスが崩れる、仕事で疲労が溜まっていて寛容的になれない、など心身に対するストレスは様々なところで溜まる可能性があるものです。
性格的にイライラが溜まりやすいというケースもあるでしょう。
カルシウムの摂取によって、脳神経の伝達やホルモンの作用のバランスが整う可能性はあります。
しかし、直接的にイライラを抑えたい場合は、人間関係(コミュニケーション)や生活環境・習慣など根本的な原因に焦点をあてることが大切です。
カルシウム不足がイライラにつながることはないけれど……
実際に、カルシウムには脳神経の興奮を穏やかにする抑える作用があります。
そのため、血液中のカルシウム濃度が低下することによって、脳神経が興奮してイライラを感じる可能性もあるでしょう。
そのうえで、私たちの身体は血液中のカルシウム濃度を常に一定に保つようにできています。
例えば、カルシウムが不足した場合には時には、骨に蓄えられているカルシウムが放出され、血液中に吸収されていく仕組みであるため不足分はすぐに補われます。
つまり、食べ物や飲み物によるカルシウムが不足したとしても、すぐに血液中のカルシウム濃度が低下するわけではありません。
そのため、直接的にイライラにつながることもないといえるでしょう。
参考文献:イライラはカルシウム不足?
間接的にイライラを抑えるために
カルシウムは直接的に、イライラを抑えるものではありません。
しかし、脳神経の伝達をサポートするため、上手く神経伝達ができない場合、ある程度の影響力が心身にあるといえます。
加えて、カルシウム摂取量が少なければ、結果的に骨に蓄えられているカルシウムがどんどん減っていくことになります。
筋肉の弛緩・緊張をコントロールする際にカルシウムが必要であることから、不調を招く可能性を減少させなければなりません。
そのため、カルシウムを多く含む食べ物やカルシウムの吸収を良くするために必要なビタミンDを含む食べ物を積極的に食べることは、やはり大切だといえるでしょう。
イライラ解消に良い食べ物とは
ここからは、イライラしてしまった時の解消に役立つ食べ物についてみていきましょう。
直接的な解消は難しい可能性もあるものの、食べ物が身体に与える影響は大きく、カルシウムも含めて、摂取することでイライラが解消しやすい状態が整います。
結論からいうと、乳製品や大豆製品、ナッツ類やアボカドがイライラの解消に役立ちます。
理由として、上記の食べ物には興奮を抑え、精神のバランスを整える働きがある「セロトニン」の材料となる「トリプトファン」が含まれているためです。
参考文献:セロトニン
セロトニンとイライラ
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内の脳内の神経伝達物質の1つです。
不足するとイライラしたりストレスを感じやすくなったりすることが科学的にわかっています。
イライラしている状態は、自律神経上で交感神経が優位となっている状態です。
そのため、セロトニンによって精神を安定させる動きを強めることが大切といえます。
セロトニンの原料となるのは「トリプトファン」というアミノ酸です。
トリプトファンは、人間の身体の中では生成されないため、製品や大豆製品、ナッツ類やアボカドなどの食べ物から摂る必要があります。
また、合成する際は、ビタミンB6が必要となるため、玄米や抹茶なども合わせて食べておきましょう。
日光を浴びることでも合成できるため、上記の食品と組み合わせるとより効果的です。
トリプトファンを含む食品などを積極的に取り入れることで、カルシウムも摂ることができるため、長い目で見たイライラ予防にもつながります。
参考文献:心の安定 セロトニンを増やす方法
まとめ
ここまで、カルシウムとイライラの関係性についてみてきました。
カルシウムは、直接的にイライラを抑える働きはないものの、体内の神経伝達やホルモンバランスの調節に影響を与えます。
イライラの原因を検討したうえで、食品からカルシウム・セロトニン(クリプトファン)を摂取し、日ごろからイライラしにくい環境を整えおくことが大切ですね。
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